向丘地区連合自治会が8日、「地域の居場所づくり」を目的とした手作りのイベント「いってみっか むかおCafe」を区役所向丘出張所で初めて開いた。「住民が集まり交流する場が少ない」という課題を地域で解決していこうと、住民主体で企画運営した。
向丘地区連合自治会では、川崎市が進める地域包括ケアシステムの構築に向け「地域でなにができるか」を検討してきた。意見交換会をする中で、「歩いて行ける近隣の居場所(カフェサロン)が少ない」という課題が挙がっていた。
宮前区内には多世代が集い、お茶を飲みながら会話を楽しむカフェサロンが多数ある。運営は町内会や市民団体が担っているが、同連合自治会に加盟する自治会・町内会には世帯数が100以下の小規模な団体が多く、「単独での実施が難しい」という声も寄せられていた。
そこで、カフェサロンの運営見本となる今回のイベントの開催が決まった。手法を学ぶと同時に、団体同士の横の繋がりをつくることで「地域の居場所づくり」を進めることが目的だ。3月には運営委員会(川田和子委員長)が発足。同連合自治会に加盟する45自治会・町内会のうち、20団体から協力者が集まった。
当日は20代、30代の人も子ども連れで多数訪れ、参加者は約300人に上った。来場者同士で交流を深めながら、折り紙やちぎり絵といったワークショップや絵本の読み聞かせなどを楽しんだ。4歳の息子と参加した平在住の小泉麻里さんは「子どもも楽しめる内容で、スタッフさんも優しく声をかけてくれてよかった」と話す。川田委員長は「今後は今回のイベントでできた下地を活かしながら、地域の居場所づくりを進めていきたい」と話していた。
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