『せいじのみかた』VOL.98 砂漠に落としたコンタクトを探すようなもの 神奈川県議会議員 飯田満
県議会では決算特別委員会が開かれ、議論が繰り広げられました。
〈飯田〉政府も閣議決定してまでPCB廃棄物の処理を自治体に促している。その根拠に対する県の認識は。
〈環境農政局〉カネミ油症事件の原因物質で、人の健康や生活環境への被害を生ずる恐れがある。地球規模の環境問題として法の期限内処理をめざしている。
〈飯田〉民間が保有するPCBも平成35年3月末までに完全処理が必須だ。県内どこに幾つPCBが存在するか分からないだけに、砂漠に落としたコンタクトレンズを探すようなもの。どのように根絶を図るのか。
〈環境農政局〉変圧器等の電気設備設置者約1万4000事業者にアンケートを実施した。未達事業者の存在確認、掘り起こし調査を確実に実施していく。
〈飯田〉中小企業にはPCB処理に7割の補助制度がある。その原資は国と都道府県で560億円を基金に積上げる。その原資で約18億円もの運用益を出しているが、それは有効に使われるべきだが県の考えは。
〈環境農政局〉原資は税金だけに目的どおりに使われるべきと考えている。
PCBとは?
ポリ塩化ビフェニルの略称。絶縁性・不燃性が高く幅広い用途に使用されてきた。国内最大の食品公害事件として昭和43年カネミ油症が発生。その原因物質。
|
|
|
|
|
|
|
<PR>
4月19日
4月12日