宮前区役所と市民館・図書館の3施設移転が盛り込まれた「鷺沼駅周辺再編整備に伴う公共機能に関する基本方針案」について、これまで明示されていなかった向丘出張所の機能を検討するスケジュールが初めて示された。現在開会中の第1回川崎市議会定例会(2月12日〜3月15日)の代表質問で市が答弁した。
区役所、市民館・図書館を現地の宮前平から鷺沼駅前に移転する考えを明らかにした「基本方針案」。川崎市は先月4日の発表から今月6日までパブリックコメント(市民意見公募)を実施し、3月末までに基本方針を策定する。
市が基本方針案を公表してから初めてとなる市議会定例会で、鷺沼駅周辺再編整備関連の質問が各会派から出された。
自民党からは「向丘出張所の機能の検討は、跡地に関する検討と並行した取り組みが必須」との発言があった。基本方針案には向丘出張所の機能検討に関するスケジュールは明示されていなかったが、市民文化局長は「現区役所施設・用地の検討と並行して取組を進める」と答弁。跡地活用に関する検討のスケジュール=表=は2022年度中に活用基本方針策定となっている。
また、3施設移転により、駅周辺の交通渋滞が見込まれることが指摘され、駅周辺道路の環境整備等が提案された。まちづくり局長は「周辺の、駅へのアプローチ道路の信号現示(信号の指示表示)の見直しや駅周辺の高低差を生かした歩車分離の可能性などの検討を開発準備組合に働きかけていく」と回答した。
市民意見の聴取や周知不足への指摘もあった。市は、19年度中に行う都市計画手続の素案説明会や市民館・図書館の導入機能の具体的な検討などの機会をとらえて、市民意見を聴取するとともに、さらなる周知を進めていくとしている。
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