宮前区は、未来のまちづくりの仕組みを考える「(仮称)宮前区の希望のシナリオ実現プロジェクト」のキックオフイベントを先月21日、セレサモス宮前店で開催した。区民らが市民活動をつなげて相関図を作成。関係性を視覚化し、新しい活動を生み出すために必要な機能を検討した。
「希望のシナリオ実現プロジェクト」は、川崎市が昨年11月に素案をまとめた「これからのコミュニティ施策の基本的考え方」を受けてスタートした事業。現在休止中の「区民会議」など、地域の繋がり作りや課題解決に向けたこれまでの取組を見直し、市民主体で各区の特徴に合わせたまちづくりを進めていく。
市民活動団体の関係者や企業、地域住民ら47人が参加したこの日は、宮前区の「新たなしくみ」づくりを目指し、グループワークを実施。「農・緑」「子育て」「高齢者」など8ジャンルに分かれて現在ある市民活動の関係性を書き込んでいった。
その後、各団体の活動や繋がりを活かした新たな企画を考案。寺社仏閣を巡る「宮前御朱印企画」や「介護をテーマに絵本を作る」といったユニークなアイデアが生み出された。
「支援機能」考える
活動の繋がりを活かし、幅を広げていくための基盤「(仮称)ソーシャルデザインセンター」に求める機能についても話し合われた。市は「これまでは中間支援機能が弱く、団体同士のマッチングや課題解決に向けた取組の実践などに課題があった」としており、参加者からは「団体や活動の情報を集約して一元化し、入手しやすくしてほしい」「気軽に足を運べる場に」などの意見が挙がった。
宮前区役所企画課の担当者は「今回、参加者同士が想いを共有し、つながり、集まった材料を今後どう生かしていくか検討していく」と話した。
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