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幻の宮前メロン、増産へ 27日から一般向けに販売

文化

掲載号:2019年6月21日号

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生育状況を確認する持田さん
生育状況を確認する持田さん

 直売のみで市場には出回らないため「幻のメロン」とも言われる「宮前メロン」。近年、後継者不足などにより生産量が減少していたが、今年は生産者の持田高弘さん(55)が約500個を増産。27日からセレサモス宮前店で一般客向けに販売する。

 1977年から有馬地区と野川地区でトマト栽培の裏作として生産が始まったメロン。82年の高津区との分区を機に「宮前メロン」と名付けられた。品種はマスクメロンで網目の美しさと上品な香り、甘味が特長だ。

 最盛期には7軒の農家で年間約1万2000個生産していたが、高齢化や後継者不足により10年程前には3軒まで減少。その内1軒も2年前に生産をやめ、現在は2軒で生産している。

 例年、計4000〜4500個程生産していたが、予約販売でほとんどが売れてしまうため、市民の手に届きにくい状況だった。1本のつるに1つの果実のみ結実させる生産方法で、増産のためにはハウスの拡大が必須。増産や新規でメロン生産を開始することが難しいのが現状だ。

 持田さんは「区のイメージキャラクター『宮前兄妹』のモチーフにもなっている宮前メロン。しっかり守り続けなければ」と話す。販路拡大をめざし、昨年からJAセレサ川崎農業協同組合やセレサモス宮前店と打ち合わせを重ねてきた。「販路を拡大し、増産することは存続に向けて大きな一歩」と話す。持田さんはトマト生産に活用していたハウスを一棟メロン用に替え、約500個増産できる体制を整えた。今年は5月の天候に恵まれ、実の育ちも良く上々の出来だという。「今年の様子を見ながら、来年以降徐々に数を増やしていけたら」と持田さん。

 セレサモス宮前店(【電話】044・853・5011)で23日まで予約を受付中。27日から店頭販売を開始(1個2600円)。売り切れ次第終了。

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