宮前区版 掲載号:2019年6月28日号 エリアトップへ

犬蔵在住渡部康夫さん 「本の紹介」100号到達 自宅で子ども文庫を主宰

教育

掲載号:2019年6月28日号

  • LINE
  • hatena
100号の「文庫だより」を手にする渡部さん
100号の「文庫だより」を手にする渡部さん

 地域の子どもたちに本の貸し出しやイベントを開催している「いぬくら子ども文庫」=犬蔵1の32の17。主宰者の渡部康夫さん(68)が本の紹介などのために2011年10月から発行している「いぬくら文庫だより」が今年6月に100号目を迎えた。

 犬蔵の閑静な住宅街の中にある「いぬくら子ども文庫」。渡部康夫さんが「子どもたちに主体的に読書を楽しんでもらいたい」と自宅の1階を開放しボランティアで運営している私設の文庫だ。

ぎっしり1万冊

 蔵書は児童書を中心に約1万冊。2011年12月の開設から8年間で2000冊増え、1階の図書スペースは、色とりどりの本がぎっしり並ぶ。

 「いぬくら文庫だより」は、渡部さんが編集し、基本月1回のペースで定期的に発行している刊行物だ。子ども向けに新しい本を紹介し、これまでに登場した本は1000冊以上になる。文庫開設前の11年10月から発行を続け、今年6月に100号に到達した。

 文庫は毎週水曜日(午後2時〜4時半)が本の貸し出し日となっている。この日は子どもたちが自由に出入りし、好きな本を借りて帰る。貸し出し冊数の制限は設けられていない。期限は2週間だが、何冊でも借りることができる。

 現在、利用登録者は300人ほど。小学生を中心に就学前の児童、中学生の利用者もいる。1日平均20人の利用があるという。読書の記録として「読書通帳」という仕組みも用意した。読んだページ数を記録。状況に応じて賞状やカードをプレゼントしている。

 本の貸し出しだけでなく、本に関係するイベントや読み聞かせをする「おはなし会」も同文庫の看板行事だ。

 渡部さんは、元小学校の教員。定年の11年3月まで川崎市内5つの小学校で教員を務めた。最後の職場は白幡台小学校だった。初めて教壇に上った生田小2年生のクラスで「本の持つ力」を目の当たりにしたという。

 教室内で騒ぐ児童たち。その時一人の女子児童から1冊の本が紹介された。「この本を読むと、みんな静かになるよ」。タイトルは『おしいれのぼうけん』。読み聞かせると騒がしい教室が「シーン」と静かになった。

 その後、渡部さんは学校図書館司書教諭を務める。学校図書館協議会では役員となり、学校図書の取り組みに尽力した。

心の空腹を満たす場

 山ほどある本を地域に還元したい―。退職後、自宅を活用して文庫を開くことを決めた。

 「図書館で子どもに関わり、深く物を知る、感動する、子どもにはそういう場所が必要だと感じていた。目には見えないけれど、子どもたちの心は飢えている。心の空腹感、心の貧しさを満たしてあげる場所にしたい。私には本がある。場所がある。お金はないけれど。できることをやって子育ての場になれば」。渡部さんは優しく笑った。

田園アスレ&スイミングスクール

夏休み短期水泳教室と定期会員募集中!

http://www.den-en.co.jp/

<PR>

宮前区版のトップニュース最新6

陸上部2選手 全国へ

宮前平中

陸上部2選手 全国へ スポーツ

長距離・神林と砲丸・永山

8月16日号

「休み明け、悩める子に手を」

「休み明け、悩める子に手を」 教育

自死遺族団体 18日シンポ

8月16日号

「未来都市」に川崎市

国連SDGs

「未来都市」に川崎市 社会

環境施策、将来性など評価

8月9日号

老朽化で100席利用停止

市民館大ホール

老朽化で100席利用停止 社会

改修に向け調整中

8月9日号

洪水対策、ドローン活用へ

川崎市

洪水対策、ドローン活用へ 社会

民間実験に河川提供

8月2日号

宮前梨、8月上旬から直売

宮前梨、8月上旬から直売 文化

粒、甘味とも良好

8月2日号

相関図からツアー企画

宮前区新まちづくり

相関図からツアー企画 社会

情報共有し、活動活性化へ

7月26日号

あっとほーむデスク

  • 8月2日0:00更新

  • 4月19日0:00更新

  • 4月5日0:00更新

宮前区版のあっとほーむデスク一覧へ

最近よく読まれている記事

バックナンバー最新号:2019年8月16日号

お問い合わせ

外部リンク