市政報告Vol.26 バス乗車環境の改善ベンチ設置拡充に向けて 川崎市議会議員 矢沢たかお
令和初の市議会定例会が7月3日に閉会しました。一般質問で取り上げた中から今回は、多くの市民から寄せられている要望でもある「バス停におけるベンチ設置の拡充」についてご報告致します。
公共交通であるバスは市民の大切な足です。とりわけ高齢化が進む中、高齢者が外出しやすい環境づくりを進めていくことはとても重要な取り組みです。市も「バス停にベンチを設置して欲しい」と市民から要望を受けていますが、特定路線下においては設置が全く進んでいないのは何故でしょうか。
市内を走るバスは、大きく分けると川崎市が運行する「市バス」と民間事業者が運行する「民間バス」の2つがあります。
バス停へのベンチ設置には、ベンチ設置後の歩道のスペース(有効幅員)が2m以上確保されていることなどの諸条件があります。現在「市バス」が管理しているバス停については、この諸条件をクリアし、設置可能な箇所には、ほぼ設置が完了している状態となっています。
カギは民間バス停
一方、「民間バス」の路線を中心に条件を満たしているにもかかわらず、ベンチが設置されていないバス停が多く存在しています。市は都度、市民からの設置要望を民間バス事業者に伝えていますが、その結果は把握しておらず、設置が進んでいない状況です。
私は、1日当たりのバス乗車人員シェア率では、市バスが4割、民間バスが6割という実態からも市民に満足度の高いサービスを提供するには民間バスの協力が不可欠であり、「ベンチ設置に向けて市と民間事業者との協議を進めるべき」と提言。
市当局からは「民間バス停において、高齢化社会を迎える中でベンチは必要な設備であり、民間事業者との協議会の場で課題共有と意見交換を行っていく」との答弁がありました。
これまで「何故、民間バスはベンチを設置しようとしないのか?」について市と民間バス事業者間で、正式な議論を行った事はなく、民間バス路線におけるベンチ設置の提言は議会として初めての取り組み。これからの高齢化社会に対応するためにもバス停のベンチ設置拡充に向け、しっかりと取り組んで参ります。
|
|
|
|
|
|
|
<PR>
4月19日
4月12日