脈々と地域で受け継がれる地域の伝統文化。「初山の獅子舞」は、江戸時代初期には存在していたとされており、神奈川県の無形民俗文化財に指定されている伝統芸能だ。
初山獅子舞保存会(矢澤博孝会長)は、昨年から獅子舞で履くわらじの作り方を舞子を担う子どもたちに教える取り組みを開始した。「地域の農耕文化はもちろん、物を大切にするという考え方を伝えたかった」からだ。
今年は9月16日と17日に初山会館で実施。保存会メンバーと舞子が集い、材料となるわらをよることから始めた。1年ぶりの作業のため「忘れちゃった〜」と話していた子どもたちも次第に勘を取り戻し、作業に集中していた。
「昔は冬のうちに囲炉裏で夏に向けてわらじを編んだものだよ」と子どもたちに指導しながら語るのは保存会メンバーの小金井睦雄さん。
付き添いで来ていた子どもたちの保護者は「これまで地域にあまり馴染みがなかったけれど、獅子舞に関わり知り合いが増えた。世代を超えたつながりができ、とても貴重な経験」と話していた。
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