土橋在住の西村ルミさん(48)が発案した高齢者と子育て世代を繋ぐ企画「エンジョイ・シニアの大文化祭」が10日、特別養護老人ホームフレンド神木で初開催された。西村さんの「シニアもキラキラした気持ちでセカンドライフを楽しんでほしい」との想いが、地域包括支援センターの協力のもと実現した。
西村さんは生活アロマアドバイザーとしてワークショップなどを実施している一児の母。個人事業を行う子育て中の母親らの交流の場「Me×Mom」の代表としても活動している。
今回のイベントは鷺沼駅前で6月に実施された「まちかどマルシェ」でアイデアを得たという。「ママたちが作ったアクセサリーや雑貨をシニア世代が楽しそうに購入していた。高齢者に特化したイベントはあるが、子育て世代と高齢者が繋がる場があっても良いのでは」と発案。区役所の企画で繋がった人脈を生かし、フレンド神木地域包括支援センターに提案し、開催が決まった。
イベントでは耳つぼジュエリーやハンドメイド雑貨の販売などが行われ、西村さんは「シニアの方が楽しそうに買い物する姿が見られて嬉しかった」と当日を振り返る。一人暮らしの高齢者も来場し、「外出するいい機会になった」との声もあったという。
相談窓口の活用を
地域包括支援センターの機能周知も目的の一つ。同センターは介護や福祉、医療に関する相談を受け付けているが、認知不足という。西村さんは「安心して自分らしく生活するためにも何か困ったときに相談できる場があることを知っておくことが大切」と話す。
同センター担当者は「センターの存在を初めて知ったという人もいた。相談窓口として知ってもらい、活用いただく一歩になった」と話す。
西村さんは今後、他のセンターでの開催も検討しているという。
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