国土交通省は3月19日、2020年1月1日時点の地価公示を発表。宮前区の住宅地の平均変動率は1・3%で、8年連続上昇。3地点で変動率が5%を超えた。
地価公示は国交省の土地鑑定委員会が年1回、全国に定めた標準地の1平方メートルあたりの正常な価格を示し、土地取引の指標となっている。宮前区の標準値は住宅地が36、商業地が6の計42地点。
区内の住宅地で最も変動率が高かったのが「小台1丁目18番7外」の6・4%。再開発を控える鷺沼駅に近接し、銀行や店舗などが立ち並ぶ駅前の商業地域だ。
次いで、「宮前平2丁目15番28」が5・9%、「犬蔵2丁目1670番5外」が5・0%上昇した。住宅地の平均価格は25万3600円だった。
区内の商業地の平均変動率は4・0%。市内では再開発が進み商業集積が高まる幸区や中原区、マンション適地を含む高津区、麻生区の上昇率が高く、宮前区は川崎市内で最も低かった。
市内の住宅地も7年連続で7区全てが上昇。県内の地価公示をとりまとめる県政策局の担当者は「川崎市の住宅地は都心から近く利便性が良い。都内との価格差を反映し、全体的に上昇傾向にある」と説明。一方、「台風19号で浸水被害などを受けた中原区や高津区、多摩区の多摩川周辺地点は上昇傾向に鈍化がみられた」と指摘した。
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