梅雨の晴れ間に、4カ月振りに金属バットの快音が響いた-。一斉登校が始まった6月29日、川崎北高校野球部(川村太志監督/部員数22人)=写真=が始動。8月開催予定の「令和2年度神奈川県高等学校野球大会」へ向け、練習に汗を流した。
同大会は、新型コロナウイルス感染拡大による「第102回全国高等学校野球選手権神奈川大会」の中止を受け、県高等学校野球連盟が独自の代替え大会として開催するもの。
4カ月振りの再開となった同日の練習時間は35分。大幅に時間が削られたガイドラインが発表されたが、櫻井怜主将(3年)は「みんなでできる練習は楽しい」と目を輝かせる。
チームは体こそ大きくないが、それぞれ冬に5〜10kg増量し、つなぐ打線の中に鋭い当たりも出てきた。キーマンとなるムードメーカー横山寿紀投手(3年)が抑え、波に乗れるかが鍵。目標は新チーム結成時から一貫して県ベスト8。櫻井主将は「支えてくれているみんなに恩返しできるよう頑張りたい」と闘志を燃やす。川村監督は「大好きな野球ができず、子どもたちは力を持て余していた。これで終わらせたくないと思っていたので本当に良かった。限られた時間を言い訳にせず、出し切ってほしい」と思いを語った。
大会は8月1日〜23日を予定し、夏休みと週休日を利用。開閉会式は行わず、トーナメント方式で無観客。抽選は高野連理事が代理で今後行い、出場校や会場なども今後決める。
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