一人によりそう。明日へつなぐ。 市政報告 複合災害への備え急務 公明党 川崎市議会議員 田村しんいちろう
自然災害と感染症踏まえ避難所対策
新型コロナウイルス感染拡大に伴い、自然災害と感染症との「複合災害」のリスクが高くなっていることを踏まえ、市の避難所対策について質しました。
複合災害において、ソーシャルディスタンスの確保をはじめ避難所での感染防止対策が求められていることに触れ、災害時の避難行動や避難マニュアルの整備の必要性を強調。また、感染拡大の長期化や第２波を見据え、複合災害に備えることが急務だと訴えました。避難者の体調確認や体調不良者の避難スペース作りの手法について、福田紀彦市長は「医療や防災分野の専門家の意見が盛り込まれたマニュアルを作成中で、６月中に完成予定」と答弁。
また、危機管理監は「避難所への備品配置については感染防止対策としてマスク、手指用消毒液など基本的な衛生物品の他、発熱や咳などの症状がある方に配慮するため間仕切りとしてテント等の配備を検討している」と明言しました。
地域と区役所をオンラインで結ぶ
「新しい生活様式」が示された中、町内会自治会をはじめ市民団体ではウェブでの取り組みが始まっていることに触れ、各区役所にテレビ会議用の通信環境とパソコンが整備されていないことを指摘。市民からの会議参加の要請や情報発信に対応できるよう、オンライン会議システムの環境整備を求めました。総務企画局長は「通信環境の整備や新型コロナウイルス感染症対策のための特別交付税措置を活用したテレビ会議用パソコンの各区役所２台程度の増設を年度内に実施する」と前向きな答弁をしました。
障害者手帳のカード化が実現
現在、紙で作成されている障害者手帳ですが、破損防止や携帯時の利便性向上の観点からカード化を長年にわたり求めてまいりしました。健康福祉局長は「カード化の準備について障害者団体との意見交換を始め、システム改修費等、必要な予算を確保して令和３年度中のカード化実施に向けて取り組む」と約束しました。
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