インターハイの代替え大会「全国高等学校陸上競技大会2020」が10月に広島県で行われ、宮前平中学校出身の柾木拓選手(法政二高3年)が幅跳びで3位に輝いた。
引退試合の幅跳びで7m46を跳び3位に。「うれしいけれど、勝ちたかった」と振り返る。幅跳びの全国ランキング30位以内が出場権を得る同大会。ぎりぎりの順位で出場し、下馬評を覆しての金星だった。
コロナ禍で今年中の大会はないだろうと見込んでいたが、大学進学後も陸上を続けるつもりで自主練を続けたのが功を奏した。部活が始まるというタイミングで肉離れを起こすも大会に照準を合わせ、市大会では100m走で自己ベスト更新の10秒64を叩き出すなど上り調子だった。
広島の1週前、同大会のリレー競技に出場。入賞は射程圏内のはずだった。しかしバトンを落としてしまいまさかの予選落ち。仲間が色々と声を掛けてくれたと言うが「消化しきれていない」と肩を落とした。そんな中幅跳びで3位を奪取しリベンジ。大学では当初幅跳びをやるつもりはなかったが「日本一に再度挑戦したい」と闘志を燃やす。同高・野村忠信顧問は「体は小さいが、武器の早い助走がメダルにつながった。大学で経験を活かしてほしい」と背中を押す。
恩師も後押し
同中陸上部の國田健太郎顧問も「うれしいの一言に尽きる」と話す。柾木選手は、大きい大会前と結果報告に毎回足を運ぶ仲。幅跳び専門だった柾木選手に100m走を薦めたのも國田顧問だ。「体は小さいが、幅跳び選手の中でスピードは誰にも負けない。國田先生の教えが活きている」と信頼を寄せる柾木選手。國田顧問は「今後も競技を続けると聞いた。日本一となって日の丸を背負うような選手になってほしい」と期待を込めた。
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