馬絹の伝統的な枝ものとして知られる「花桃」の出荷準備が進んでいる。3月3日の桃の節句に合わせて、2月初旬から下旬にかけて出荷のピークを迎える。生産者の吉田義一さんは「花つきは順調。皆さんに楽しんでもらえれば」と話す。
花桃は、つぼみがまだ固い1月から徐々に枝を刈り取りを始め、枝を切断して束ねる馬絹の伝統技術「枝折り(しおり)」で束ね、温度と湿度を高くした室(むろ)と呼ばれる暗室に入れる。その後、2から3分咲きになったところを出荷する。蕾の色や固さを見て室に入れる日数を調節するという。
吉田さんは「枝折り」の第一人者で、効率的に生産を行いたいという思いから「枝折り」の作業を機械化。優れた技能職者に贈られる川崎マイスターの称号も得ている。
毎年10万本近くの花桃を生産しており、生産した花桃や梅などは、セレサモスや北部市場に出まわるだけでなく、日本全国でも楽しまれているそうだ。吉田さんによると今年の花桃の出来は「台風がなく、木が痛んでいないため状態が良い」とのこと。
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