宮前図書館の館長を務める 岡野 正志さん 宮前平在勤 59歳
本と向き合い、己を知る
○…3年前から館長として、図書館運営に務める。同館は1年を通してテーマに沿った企画展示を行い、様々な本に触れる機会を提供している。特に力を入れているのは認知症に関する企画展示。専門書から絵本に至るまで、多くの人に知ってもらえるような展示を実施。4月2日は国際子どもの本の日だ。図書館では子どもから大人まで楽しめるものや、川崎を舞台にした絵本などを準備して来場者を待つ。「宮前区は高齢化率が高い。どうしたら多くの世代に読んでもらい、知識を深めてもらえるかを考えています」と思考をめぐらせる。
○…藤沢市出身。幼いころから本を読むことが好きで、家の絵本すべてを読みつくし、読むものが無くなったことも。「自分だけじゃわからない筆者の考えに触れ、考えを追体験できる」と本の魅力を熱弁する。大学卒業後、配属されたのは宮前図書館設立に向けた準備を進める部署。約1万冊を選書した。「新しい図書館を作るのは大変だけど、得難い体験だった。設立に関わった場所の館長をできてうれしい」と語る。
○…読書をしない日はないというほどの本の虫。趣味のウォーキングをしながら自分の思考を整理する。「読書中に考えたことを整理する時間はとても心地よい」。本と知識を求め続ける。
○…様々なニーズに合った本を集めて「居心地の良い図書館が理想」と環境の改善に取り組む。課題はいかに若年層を巻き込んでいくかだ。「若い人の文化ってとても面白い。彼らの興味にあった本や環境を提供したい」と夢を語る。今後も多くの知識を積極的に取り入れることが人生目標。「本を読み続けながら、いろんな経験に触れていきたい」と楽しそうに笑った。
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4月12日
4月5日