社会福祉法人みのり会(宮前平)の利用者らによるアート作品が3月27・28日、バスケットボール男子B1・川崎ブレイブサンダース=川崎BT=の対滋賀レイクスターズ戦ホームゲームで、大型ビジョンに掲出された。SDGsに取り組む同チームが企画。選手紹介時に14人の肖像画が映し出された。
試合開始前、選手を紹介するアナウンスとともに、コート上に設置された大型ビジョンにみのり会のパラアーティストによる選手の肖像画が表示された。選手らも練習の手を止めて見入る姿が見られた。
川崎BTが、2日間で国連が定める持続可能な開発目標SDGsの17の目標に、多数の外部パートナーとともにチャレンジする企画「&ONE days」の一環。27日に視察に訪れ作品を見た福田紀彦市長は「非常に特徴を捉えており、見た人がハッピーになる」と講評。「プロスポーツチームの影響力は凄まじい。取り組みに注目してもらい、波及していくといい」と希望を語った。元沢伸夫社長は「全ての施策がパートナーシップによって成り立っており、地元でやることで何倍も意義がある。パラアートの力は素晴らしく、感動した。今後も続けていきたい」と話した。
社長が見惚れて
川崎BTの元沢社長が昨年11月、川崎文化財団主催のパラアーティスト展示会で作品の自由さや大胆さに見惚れて、市に相談。文化財団を通し、パラアーティストが多く在籍する、みのり会が選ばれた。
パラアーティストへの依頼は、テーマや納期は求めないことが一般的だが、計14人の肖像画を3週間で描き上げた。背番号7篠山竜青選手を描いた猿渡利一さんは「難しかったが、また描きたい」と語る。同会の田代流生絵画主幹は「発表の場がなく挑戦した。少しでも今後につながれば」と期待を込める。
天皇杯優勝後初のリーグ戦で、試合前に感謝とともに「ユナイト(団結)して戦っていこう」と呼び掛けたキャプテンの篠山選手。「試合中頭に巻いている紐まで描いてくれ、一目で自分とわかる。さまざまな色を使って、僕の明るさやハッピーな感じを表現してくれ、とても良い雰囲気に仕上げてくれた」と肖像画の感想を述べた。試合は75-67、77-71と連勝した。
宮前区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|