台風の上陸は7月〜10月にかけて増える。特に上陸数が多いのが8月と9月だ。そこで本紙では、梅雨明けとなった7月16日、区役所危機管理担当に正しい避難行動について聞いた。
――大雨や台風が接近してきた場合、何を基準に避難すればよいのか教えてください。
「まず、住んでいる場所が危険区域に該当しているかどうかを『ハザードマップ』で確かめてください。該当していない場合は自宅待機です。ただし、自宅が危険区域に隣接している、または過去に被害にあったことがある場合は安全な場所へ避難してください」
――ハザードマップはどこで入手できますか?
「区役所危機管理担当のほか、向丘出張所や鷺沼行政サービスコーナーなどでも配布中です」
――避難時、ペットはどうしたらよいのでしょうか?
「緊急避難場所ではペットとの同行避難を認めています。ケージに入れて一緒に避難することはできますが、避難所では別々に過ごすことになります」
――緊急避難場所とはどんな場所ですか?
「風水害時の避難所のことで、台風などが過ぎ去るまでの間、一時的に安全に過ごすための場所です。区内では土砂災害・洪水の可能性が高まると区内小中学校など最大21カ所の緊急避難場所を開設します」
――避難所の新型コロナ対策はどうなっているのでしょうか?
「学校の体育館だけではなく、教室なども活用し、避難する人に応じたスペースを用意します。具体的には一般避難者、要配慮者、発熱者、濃厚接触者をそれぞれゾーン分けし、使用するトイレも区別します」
――事前の備えとして大切なことを教えてください。
「いつ、誰が、何をするのかをスケジュールにまとめる『マイタイムライン』の活用が有効です。いざという時に慌てずに行動をとる助けになります」
――非常持ち出し品は、何を用意しておけばよいのでしょうか?
「非常時に持ち出すものをあらかじめ準備しておくことを勧めます。持ち物は、必要最低限にとどめて重くなりすぎないこと、防水性が高いリュックサックを用意することなどが大切です。
――避難情報が変わったそうですね。注意点を教えてください。
「『緊急安全確保』が発表されてから避難することは、手遅れになる可能性が高いです。危険区域に住んでいる人は必ず『避難指示』までに行動をとってください」
――最後に読者にメッセージを。
「避難とは単に避難所に行くことだけではありません。最新の情報を確認し、正しい避難行動とそのタイミングを考えてください」
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