神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
宮前区版 公開:2021年8月20日 エリアトップへ

パラ採火者石井賢さん 周りを笑顔にできる選手に アンプティサッカー 夢語る

スポーツ

公開:2021年8月20日

  • X
  • LINE
  • hatena
試合に出場する石井さん=本人提供
試合に出場する石井さん=本人提供

 東京パラリンピックの開幕に向け、区内でも「採火式」が企画され、採火者にアンプティサッカー選手の石井賢さん(犬蔵中3年)が選ばれた。石井さんは競技に対する思いや抱負を語った。

 石井さんはアンプティサッカーチーム「FCアウボラーダ」に所属するサッカー選手。同チームは、2016年に日本アンプティサッカー選手権で優勝を果たすなど、多くの実績を持つ強豪チームだ。石井さんは小学校1年生の冬から練習を重ね、今ではチームの主力として活躍している。採火者に選ばれたことに対して「とても光栄。宮前区からパラを盛り上げたい」と感想を話す。

 アンプティサッカーとは主に上肢又は下肢の切断障がいを持った人達がクラッチと呼ばれる杖を使ってプレーする7人制の競技。日本国内では現在9のクラブチーム約90人が活動している。「接触プレーとかもあって、迫力ある試合ができるのが魅力」と競技に対する思いを話す。

 小学校1年生の夏に交通事故にあい、左足の膝から下を失った。不安な気持ちもあったが、アンプティサッカーに出会い「人生の転換期になった」と当時を振り返る。「同じ境遇の人がいて、相談できることも多い。アンプティサッカーがなければ、今の楽しい生活はなかった」。

日本代表めざし

 「サッカーを好きになったのは物心がつく前。理由は分からないけれど楽しかったことは覚えている」と幼いころからサッカーをこよなく愛す。憧れの選手は同じ宮前区出身の三笘薫選手。「落ち着いたプレーや決定力がある点が参考になる。若いのに世界で活躍しているのが凄い」と分析する。

 日頃大切にしていることは明るく振舞うこと。「暗くなると周りにうつる。明るく元気に過ごして周りの人を笑顔にできる人間になりたい」。前向きをモットーに日々を過ごす。今は高校受験を前に勉強に励むが、ストレス発散法も「サッカーをすること」だという。通学する犬蔵中では、昼休みに友人と一緒にサッカーをするのが一番の楽しみだ。

 今後の目標は「日本代表に選ばれること。2年に1度行われるアンプティサッカーW杯への出場を目指したい」。そのために受験勉強の合間を縫って練習に取り組む。働きながらプレーする選手も多いためチームの練習は週1回だが「できるだけ毎日サッカーがしたい」と話す。

 同競技はパラ競技ではないが「魅力を多くの人に知ってもらい、いつか採用種目になって欲しい。パラリンピックに出場したい」と意欲をみせる。「自分も周りもと笑顔にできる人でありたい」と思いを込めて今日もアンプティサッカーに取り組む。
 

宮前区版のトップニュース最新6

使いやすく大幅増補

川崎市

使いやすく大幅増補

おくやみガイドブック

4月19日

「川崎の町名」改訂版発行

日本地名研究所

「川崎の町名」改訂版発行

新たな「由来」などを反映

4月19日

菅生に大型リユース拠点

菅生に大型リユース拠点

官民連携でごみ削減へ

4月12日

仲間と歌いつなぐエール

能登半島地震復興ソング

仲間と歌いつなぐエール

市長や市議も「個人」で参加

4月12日

市民の「誇り」向上

市民の「誇り」向上

都市イメージ調査

4月5日

女性管理職は過去最高

川崎市

女性管理職は過去最高

職員2024年度人事

4月5日

永代供養・合祀墓は4万円から

納骨にお困りの方「眞宗寺」の永代供養墓は後々の費用なし、生前申込・改葬代行

044-965-0965

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月19日0:00更新

  • 4月5日0:00更新

  • 3月22日0:00更新

宮前区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

宮前区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月24日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook