バスケットボールに関わり、魅力を伝える仕事に就きたい--。犬蔵在住の高校3年生、大原麻央さんはバスケ男子B1・川崎ブレイブサンダースが取り組むSDGs「&ONE(アンドワン)」プロジェクトに着目。今月20日、同クラブの元沢伸夫社長(44)との対面とインタビューが実現した。
始まりは試合観戦
大原さんは大学でスポーツマネジメントを学ぼうと、受験を控え勉学に励んでいる。犬蔵中学校でバスケ部に入部し部長も務めたが、進学した横浜市内の私立高校で膝を故障。夢を捨てきれずマネジャーとして選手と共に3年間戦った。
中学のとき初めて行った同クラブのイベントがきっかけで魅了され、ファンクラブに毎年入会。試合会場に足を運ぶ中で「&ONE」プロジェクトのイベントにも参加した。体験を通じて、SDGsが「聞いたことがある」から「自分にもできる」へと変わっていった。
この体験を将来に生かそうと、大学受験に照準を定めた大原さん。同クラブのSDGsに関する取り組みを本紙記事で読み、「クラブに直接話を聞きたい」と思うように。本紙を通じて大原さんの情熱を知った元沢社長が、インタビューに対応することになった。
憧れの仕事、身近に
同クラブのSDGsに関する取り組みについて、大原さんは成果や課題、今後の展開などメモ帳にびっしりと書いた質問を投げかけていった。SDGsの取り組みについて、元沢社長は「8割は順調に進んでおり、行動が出会いを生み、次のアクションにつながっている」と強調。その理由を「取り組む選手の熱意が広がっているのでは。みんなでわかりやすく楽しくできる」と説明し、プロスポーツクラブが取り組む意義に触れた。「いろいろな問題で実現できていないこともある。例えば、もっと街中にバスケのゴールを増やしていきたい」など課題も語り、質問に一つひとつ丁寧に答えていった。
大原さんは「まさか社長が対応してくれるなんて驚いた。直接聞かないと分からない具体的な話も聞けてよかった」と笑顔に。「夢の仕事を目の当たりにできて、目標がより具体になった。SDGsも自分なりにできることを探して取り組む」と決意を新たにした。
元沢社長は「これからも、何事にも熱量を持って取り組んでほしい」とエールを送った。
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