セレサ川崎農業協同組合(原修一組合長)と川崎市による川崎市「梨・ぶどう品評会」が先月に開かれ、前期の部で最優秀となる川崎市長賞に川名徹さん(46)=西野川=の「幸水」が選ばれた。
前期の部は8月10日にセレサモス宮前店で行われ、幸水を中心に65点が出品。主催者らが大きさや形、色具合、糖度などの品質を基準に審査した。久しぶりに優秀賞に選ばれたという川名さんは「市長賞に選ばれるとは思ってもいなかったので、とてもうれしいです」と感想を述べた。
川名さんは「川名梨園」の2代目。1・3ヘクタール(約4000坪)の敷地に幸水や豊水、あきづき、20世紀梨などを栽培。受賞した幸水について「今年は天候にも恵まれ良い出来だった」と胸を張る。
温暖化影響も
温暖化の影響から梨の収穫時期は早まっており、9月上旬からは「あきづき」が旬という。川名さんはここ数年、梅雨明けから夏にかけて被害をもたらす『ハダニ』に苦慮。「管理方法を考えなければいけない時期にきているかもしれない」と危機感をあらわにし、来シーズンに向けては「天敵製剤(生物農薬)を試してみたい」と話す。
区内で生産される多摩川梨は「宮前梨」と呼ばれ、区の特産品として親しまれている。1950年代に有馬で栽培が始まり、徐々にファンを増やしていった。現在は有馬・野川地区の区内5園と中原区の2園で「宮前梨組合」=中面に関連記事=を組織し、品質管理に努めている。
同組合の組合長を務める川名さんは「切磋琢磨しながら『宮前梨』を広めていきたい」と抱負を述べた。
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