白幡台小学校(田村光司校長)の放送委員会の児童が9日、パトカーから交通安全を呼び掛けるためのメッセージを録音した。秋の全国交通安全運動(9月21日〜30日)を前に、宮前警察署(竹之内信尋署長)の提案に応じたもの。子どもがメッセージを伝えることにより、一層の注意喚起を図る狙いだ。
今年50周年を迎える同校で、登下校時に同署員が正門前の道路で交通整理をし、見守り活動を実施するなどの交流があったことが収録のきっかけ。録音は、コロナ禍で人を集める交通安全啓発イベントができない中、同署の提案で行われた。
当日は同委員会の5、6年生8人が収録。普段正門前に立つ同署の中平剛史巡査部長が立ち合い、「自分たちの話し方でいいからね、元気よくいこう」と緊張をほぐすよう児童に呼び掛けた。児童らは無理な追い越しやすり抜け、スピード超過の危険性など、計5パターンを収録。「ルールを守れば事故は少なくなるはず」「運転手や自転車などみんなでルールを守ってほしい」など感想を述べた。
同校の齊野裕子教頭は「放送委員は登校時にはコロナ対策を、下校時には『明日も元気に来てね』と呼び掛けてくれている。子どもの声が街に響けば、より一層気を付けてくれるのでは」と期待を込める。録音したデータは宮前署で編集して、21日から区内を回るパトカーで走行しながら放送する予定。
同署によると、日暮れの早くなるこの時期から年末にかけて、例年事故件数が増える傾向にあるという。竹之内署長は「区内では昨年より事故件数は減少しているが、一歩間違えれば死亡事故につながるものもあった。引き続きドライバーだけでなく歩行者も、気を引き締めて交通安全に努めてほしい」と呼び掛けている。
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