秋の叙勲・褒章と危険業務従事者叙勲が11月3日付で発令され、宮前区からは8人が受章した。
叙勲は国家や社会に対して功労が認められる人に贈られる勲章。功績の内容に着目し、顕著な功績を挙げた人が対象の「旭日章」と、公務等に長年にわたり従事し、成績を挙げた人が対象の「瑞宝章」がある。
区内からは旭日双光章に専門工事業振興功労として元(一社)日本屋外広告業団体連合会副会長の村越有治さん(70)、瑞宝小綬章に国土交通行政事務功労として元東北地方整備局用地部長の松島壽さん(70)、瑞宝双光章に更生保護功労として保護司の伊藤實さん(73)、教育功労として元公立小学校長の白川勝幸さん(70)、危険業務従事者叙勲・瑞宝単光章に防衛功労として元3等陸尉の安藤一行さん(61)、警察功労として元警視庁警部の尾上壽明さん(72)、元警視庁警部補の本間渉さん(72)が受章した。
一方、社会の各分野における優れた行いや業績のある者に記章を授与する褒章。顕彰内容で紅・緑・黄・紫・藍・紺の6種類がある。藍綬褒章(消防功績)を川崎市宮前消防団分団長の杉田裕さん(63)が受章した。
受章者 喜びの声
「長年の労務を労っていただけるのはありがたい」と瑞宝双光章を受章した伊藤さん。保護司となり27年、現在宮前区保護司会の会長を務める。保護観察期間を終えると関係はなくなるが「家族と幸せそうな姿を遠目に見たこともある」と目を細める。保護司の担い手不足を危惧しつつも「今後も、いかに更生してもらえるかに注力していきたい」と抱負を語った。
藍綬褒章を受章した杉田さんは「多くの方から祝電をいただき改めて喜びを実感している」と感想。約30年前に消防団に入団。近所の人たちとの交流が長く活動できる秘訣。令和元年東日本台風の際、いつでも出勤できるよう詰め所に待機していたことが印象に残るという。「良いものは受け継ぎながら、時代に即した消防団運営をしていきたい」と先を見据える。
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