大久保修男さんの畑で11月5日、サツマイモが薄いピンクの花を咲かせた=写真。
10年ほど前に定年退職し、代々続く農家を継いだ大久保さんは、毎年500本ほどのサツマイモを植えている。同日朝に畑へ行くと咲いている花を発見。「家内に見せてあげたくて摘んできたが、初めて見た」と驚き振り返る。「鳴門金時」や「シルキークイーン」などさまざまな種類を育てているが、花を咲かせたのはそのうち「紅はるか」の2本ほど。花をつけた理由について「夏に長雨があったせいか、暖かくなったせいか-」と首をかしげる。
「25年ほど勤めているが、市内での開花を初めて聞いた。見た事のある人は少ないのでは」と川崎市緑化センターの相談員。JAセレサ川崎担当者も「通常10月にはイモを掘り起こしてしまい、遅くなると南国の作物のため霜にあたり枯れてしまうため、そもそも見られない」と話す。
日本いも類研究会によると、サツマイモは熱帯や亜熱帯ではよく開花するが、国内では沖縄を除き通常開花しないが、条件によっては開花することもあるという。
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