2年ぶりに再開した稗原小算数ボランティアのまとめ役を務める 山田 和穂さん 菅生在住 56歳
地域ぐるみで教育支え
○…教育を支援し、豊かなまちづくりを目指す地域教育会議。稗原小2年生のかけ算習得を支援する活動もその一環だ。授業内で児童の暗唱を聞くなど、交流しながら学習を補助する。算数ボランティアたちを児童は親しみを込めて「算数名人」と呼ぶ。活動2年目から携わり今年で約10年。現在は中心として、児童の学習機会充実と教諭の負担軽減に一役買う。「学校や子どもたちから感謝されると、うれしさが込み上がってくる」と2年ぶりに行われた活動を振り返る。
○…菅生出身。結婚するまで菅生で過ごし、一時期宮前を離れるも「都会に近いけど山や自然が多く、田舎らしさもあるところで子育てしたかった」と地元に戻った。4人の子どもは稗原小出身。親として、児童の学びをサポートする地域の優しさを実感し「このまま良い環境が続いて欲しい」と自らも見守る側として活動を開始した。
○…継続して打ち込むのは娘と共に始めたバレエ。娘が成人した後も、菅生小近くの教室に10年間通い続ける。「好きなことに夢中な私を温かく見守ってくれる家族はありがたい」と感謝。昔から本の虫で、忙しくても週に1冊は読破する。小学校で年に2回行われる読み聞かせボランティアにも取り組んだ。「色んな人の考え方や人生を、追体験できることがとても魅力的です」と笑みがこぼれる。
○…子ども4人が卒業した学校に恩返しがしたい気持ちがボランティアの原動力。授業機会が減少による児童の学習力の差と、状況把握する先生の負担など教育現場の抱える問題は未だ多い。それでも「継続していくことが大事。学校を手助けしながら、子どもたちのために活動をしたい」と優しさに包まれた表情を見せた。
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4月19日
4月12日