川崎市は1月6日、2021年の火災の概況(速報値)を発表。市内の火災件数が前年比37件増加し、過去5年で最多の363件となった。
出火原因で最も多かったのは「放火」で、71件(前年比4件増)。次いで「たばこ」の51件(同2件増)。「こんろ」が32件(同16件減)、「電気機器」も32件(前年同)と続いた。「電気機器」のうち、携帯型バッテリーなどのリチウムイオン電池に関連する火災は17件。非純正品の使用や落下などが発火の要因という。
種別で見ると、「建物火災」が226件(同2件増)、「車両火災」が24件(前年同)、「その他」が113件(同35件増)となった。「その他」には、昨年2月にあった市緑ヶ丘霊園での13件の連続放火や、ごみ置き場などへの放火が含まれる。
市消防局は、例年に引き続き家の周りに燃えやすいものを置かない、ごみは決められた日の朝に出すなどの、「放火されない環境づくり」を呼びかけている。
高齢者の死亡多く
火災による死亡者は、前年比3人増の11人で、そのうち8人が逃げ遅れによるもの。年齢別では高齢者が9人だった。
市は、ウェブサイトなどで高齢者や体の不自由な人は避難の経路や方法を確保することのほか、寝たばこ禁止、ストーブの周りに燃えやすいものを置かない、火のそばを離れない-などの「いのちを守る10のポイント」を掲示し、注意を促している。
宮前区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>