聖マリアンナ医科大学病院で20日、高速大容量通信を特定エリアで運用できる「ローカル5G通信」を活用した実証のデモンストレーションが公開され、福田紀彦川崎市長や明石勝也理事長らが視察した。
実証実験は市や同大学病院を含む4者が、映像伝送による情報共有などで、業務効率化などの課題解決を目的に先月から開始している。デモンストレーションは交通事故に遭った重症患者が運び込まれたと想定し行われた。眼鏡型カメラ「スマートグラス」や360度カメラで高精細な映像を病院内で共有し、患者の状況を遠隔から観察。外科医や整形外科医が怪我の具合を把握して、現場に集まることなく治療優先度などの対処を決定した。
これまでは処置室に医師が集まり状態を把握する必要があったが、5G技術により診察や治療の待ち時間削減など、効率的な対応が可能になるという。
デモを終え、同大学病院の松本純一救急放射線部門長は「ローカル5G活用が全国的に広がれば、より良い医療が展開できる」と強調。福田市長は「的確な情報共有は救命率向上につながるのでは。引き続き実証実験を良いものにしたい」と期待を寄せた。
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