閑静な住宅街。玄関を開けると印象的な写真が目に飛び込んできた―。
ここは白井征夫さん(83)=土橋在住=が撮影した写真を飾る「玄関ギャラリー」だ。白井さんは1月14日に行われた宮前区フォトコンテストで、最高賞にあたる審査委員長特別賞を受賞したアマチュアカメラマン。平6丁目にある貸し農園を収めた写真が「緑が減少している時代を象徴している」と評価された。
「人と風景を一緒に撮るのが私の作風。あえて逆光で撮影することで個人情報を隠しつつ、寒冷紗を際立たせる効果を狙った」と撮影意図を話す。同コンテストでは4回目の入賞となったが「まさか最高賞をいただけるとは思わなかった」と感想。妻の志津子さんも「とんもり川岸のつらら」で優秀賞を受賞するなど、白川家にとって忘れられない写真コンテストとなった。
退職を機に地域へ
「結婚してから土橋に住んでいるが、退職するまで会社一筋。地域との接点がまったくなかった」と会社員時代を回顧。今回のテーマ選びに影響を与えた家庭菜園も、定年してから始めた。10年前に市民講座で写真に出会ってからは、どこへ行くにも愛機を手放さないという。同好会の活動は月1回。「個展はできないから、自宅でお客さんに披露しているんですよ」。社交ダンスや料理教室はコロナ下で活動していないが、公園体操を通じて書道などの新たな趣味が加わった。「ゴルフも好きで、松山英樹プロの記事をスクラップしている。彼の格言『才能は有限、努力は無限』がモットーです」
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