川崎市は3月15日、2021年の人口動態を発表した。政令指定都市に移行した1972年以後、初めて出生者数を死亡者数が上回った。
昨年1月1日から12月31日までの住民基本台帳法と戸籍法の届け出を集計したもの。出生から死亡を差し引いた自然増減は、出生が1万2279人(前年比660人減)、死亡が1万2435人(同709人増)で156人減となった。1973年の1万9600人をピークに、近年では減少傾向がより顕著になり、今回減少に転じた。
出生の推移は、第2次ベビーブーム(1973年)の2万3325人をピークに減少傾向にある。死亡は76年の3592人から高齢化に伴い増加傾向にあり、昨年1万2000人台に突入。今回、全ての区で出生数が前年を下回り、死亡数は上回った。
宮前区の出生は1740人、死亡は1779人で自然増減は39人減(0・02減)だった。
宮前は人口増2番目
自然増減数と社会増減数を合わせた人口増減では、前年の増加数を6615人下回り、692人増(人口増減率0・04
%)。社会増減は転入10万2481人、転出10万1633人で848人増となり、前年を5246人下回った。
区別の人口動態では、人口増加が最も多いのは多摩区の1366人(人口増減率0・62%)で、次いで宮前区612人(同0・26%)、中原区297人(同0・11%)。一方、川崎区は1917人減で2年連続の人口減。麻生区は31人減で、1983年以来の減少に転じた。その他の5区では人口増となったが、その全てで昨年の増加数を下回り、川崎区の減少数は拡大した。
外国人住民の人口動態は1507人減で、宮前区のみ増え、72人増だった。
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