宮前警察署の新署長に就任した 森 一太(かずた)さん 神木本町在住 59歳
「自分事」でより良い街に
○…「『俺がやらなきゃ誰がやる』という、当事者意識をもって取り組んでほしい」。就任の際に伝えた訓示に思いを込めた。何事に対してもバランス感覚を持ち、まずは積極的に行動することに重きを置く。「相手の立場に立って対応をすることで、よりきめ細やかなサービスが行き届くはず」
○…TVドラマ「太陽にほえろ」を見て目指した警察官。幸署など市内外の署に勤務してきた。刑事課で21年、そのうち鑑識として務めたのが15年になる。客観証拠とするため事件現場をありのままに記録する書類は膨大な量で、重責を担う。カリタス小児童殺傷事件時は、鑑識の指揮を執った。「事件現場をいくつも見てきて多少の馴れはあれど、子どもの事件はいつまでたっても心が痛い」と呟く。現場を離れた今も、「鑑識服に恥じない高い技術とプライドを持とう」と書かれたカードを財布に入れ、肌身離さず持ち歩いている。座右の銘は己に厳しく「克己心」だ。
○…横浜市南区で生まれ育った。今は区内の官舎から通勤する毎日。たまの帰宅時には孫と愛犬のパグに目尻を下げる。若かりし頃から跨るバイクは、最近大型から小型に乗り換えた。「小さい分、小回りが利く。宮前に持ってきて、休みに区内を見て回るにはぴったり」と、早くも楽しみを発見した。
○…神奈川県警に入り37年。「警察官人生の集大成。定年を目前に署長を拝命しありがたい反面、責任も感じている」と襟を正す。「宮前区は落ち着いているイメージ。地域の人々の積極的な見守り活動など、自治意識が高い。これらが治安の良さにつながっているはず」。署員の意識を底上げし、地域とともに「安全安心なまち宮前」を創り上げていく。
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4月19日
4月12日