聖マリアンナ医科大学病院新設の胆道・膵臓病センター長に就任した 小林 慎二郎さん 菅生在勤 50歳
熱い思い 地域医療に
○…院内の垣根を越え、緊張感を持って患者の治療にあたる。「数々の科があるが、みんな患者への熱意で結びついている」と周囲への信頼は厚く、センター内はとても良い雰囲気だという。死因の上位に食い込む膵臓がんは、発見も治療も難しいとされるが、早期発見することで生存率はあがる。「とにかく検査が重要」と訴え、「根治を目指していきたい」と抱負を語る。
○…調布生まれ。父が内科医だったこともあり、医師の道へ。身を削る思いで治療に専念し、ほぼ根治と言われる術後5年の患者の姿に、ほっと胸をなでおろす。自身に厳しい性分。「中高時代に熱中した空手で根性が養われたかな」と笑う。大学では水泳部に入った肉体派。茨城への出向時はサーフィンに打ち込み、最近では2人の娘と家族4人、ダイビングも楽しむ。
○…東京医科大を卒業し、東京女子医科大で研修医に。「各分野のエキスパートが揃っていて、熱い気持ちを持った若い先輩がたくさんいた」と振り返る。技術はもちろん「医師としての心得を伝えてくれた」と回顧する。センターが掲げる「病気を診るのではなく、人を診る」が人生訓。当時のチームリーダーが、現在の聖マリの病院長だ。
○…「地域の人々にとって『聖マリがあるから安心できる』ということを、当たり前にしていきたい」。地域連携のための専門部会が院内に設置され、すでに動き始めている。近隣には同医大卒の開業医が多いことも強み。若手育成にも注力しつつ「『センターが良い所だから働きたい』と若い医師が集うようになれば、もっと良い院になっていく」と先を見据える。熱い気持ちを脈々と受け継ぎ、地域医療に情熱を注ぐ。
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2022年6月17日号
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