有馬川沿いや有馬やまぼうし公園で落ち葉堆肥を活用した花壇作りを行う 大島 京子さん 有馬在住 69歳
未来のための落ち葉活用
○…10年近く前、主婦仲間と一緒に、有馬川沿いで花壇作りに着手した。「ごみを出さない」をモットーに、微生物の働きで作る落ち葉堆肥を活用。雑草や不法投棄がひどかった川沿いは、今では毎年6月頃に美しいバラが姿を見せるようになった。「散歩する人も増えたように思う。作業中にあたたかい声をかけられることも多い」と笑顔。11月には区主催イベントで講師の一人として落ち葉堆肥を広める。
○…結婚を機に有馬に越し45年以上。移住してすぐ夫婦で自転車屋を始めた。街中で目立つよう看板車は黄色いバン。仕事以外で出かけるときにも乗り、近所でも知られた存在だった。「夫は乗るのが嫌だと言ってたけど」と笑って懐かしむ。「近くの公園や道で遊ばせて、3人の子どもを育てた。宮前区は子育てしやすかった」。家族と過ごした多くの思い出が脳裏に焼き付いている。
○…店は数年前にたたみ、30年以上取り組むトールペイントの教室を自宅で主宰。幼い頃から絵を描くことが好きで、木製品などに図案を描くのは癒しの時間だ。アメリカの絵本作家で園芸家でもあったターシャ・テューダーに憧れる。「絵を教えて、庭仕事をして。彼女のような生活にちょっと近づいたかも」と目を細める。
○…5年前からは有馬やまぼうし公園の花壇作りにも取り組む。7人の孫たちが遊びに来ると出向く公園。落ち葉堆肥を活用する花壇は孫たちのために、と始めた。「ニュースを見ていると気候変動など不安になることがたくさん。小さな子が安全に遊べる公園にしたい」と思いを込める。10月のみやまえBASEをきっかけに地域デビュー。区内の輪も広がり、「あと10年は体力持つかな」と楽しみながら、土と触れ続ける。
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12月1日
11月24日