川崎市はこのほど、宮前区役所が移転した後の現在の区役所・市民館・図書館などの跡地活用について「中間報告」を取りまとめた。2025年度から、市民のアイデアを実際に行うなど実践的な取組を進めるとし、活用基本方針の策定は28年度に延期するとした。
現区役所などの跡地利用については、19年に鷺沼駅周辺再編整備に伴う公共機能に関する基本方針が示され、【1】市による施設、用地保有【2】宮前区全体と周辺エリアの将来を見据えた課題やニーズの整理【3】市民参加による検討-の3つの考えにより検討が進んでいる。
市民参加による検討については22年から、郵送によるアンケート調査をはじめ、区内の団体へのヒアリングや「この場所でどんなことをしたいか、どんな機能があったらよいか」を考えるワークショップを開催し意見を集約してきた。
「中間報告」では、これまでの検討状況を踏まえ、跡地活用の軸となるコンセプトを「現施設が培った風土の継承」「災害に強いまちの実現」「子ども・若者が活躍できる場所」「チャレンジができる場所」を候補にし、活用手法についてはフェーズフリー(平常時や非常時などの段階や状況にかかわらず有効に利用できること)やミクストユース(多様な用途)を取り入れる。また、市民からのアイデアを実際に現地で行うなど実践的な取組を進める方針を示した。
一方、鷺沼駅前の再開発事業のスケジュールが変更されたことから、25年度に予定されていた活用基本方針の策定を28年度に延期するとした。
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