第30回川崎市自治功労賞を受賞した 鈴木 市藏さん 平在住 76歳
地域を照らす明るい光
○…平日影(たいらひかげ)自治会の元会長。長年にわたり地域に貢献した自治会長などを表彰する自治功労賞を受賞し、13日に市総合自治会館で贈呈式が行われた。「私一人が受賞した賞ではない。役員、会員、皆で受賞したもの」と喜びをかみしめる。地域の懸案だった自治会館が2010年に落成。建設費などの支払いを終えた2年前に「役目を一区切りにして後進に譲りたい」と会長を引退した。会には現在も会計監査役などで携わる。
○…29歳から自治会活動に携わる地域活動の大ベテラン。とにかく良く笑う。そして良く通る声が印象的だ。商店会会長や酒屋組合の組合長、学校のPTA会長など10の役職を兼任した時期も。「皆で集まってワイワイやるのが好きなんだ」。その情熱は自治会運営に注がれる。どうすれば地域の盆踊り大会に人を集められるか…。アイデアをひねりだし、現在は「あふれんばかりの人」で賑わう。「平の盆踊りは最高だよ」とにんまり。自治会の加入者減が取りざたされるが、同自治会では会員が増えている。建設会社と提携して会員を勧誘するなど尽力。若い世代の満足度向上にも心を配り、10年ほど前から小学校入学のお祝いに文房具セットをプレゼントしている。「若い人がいないと、後を継ぐ人がいなくなっちゃうから」
○…生まれも育ちも平。地域のよろずやとして「誠屋鈴木商店」(現ヤマザキYショップ)を営む。25歳で結婚し、27歳で店を開いた。開業するまでは、町田の金物屋、目黒の乾物屋、酒屋など様々な業種で修業。「商売が好きなんだよね。その経験が地域のボランティア活動にも活きている」。現在も現役で配達もこなす。
○…「地域で活動できるのも奥さんのおかげ」と感謝の言葉。昨年2月に金婚式をあげ、家族から祝福された。趣味は渓流釣り。月に一度、別荘がある清里を訪れるのが楽しみ。
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4月19日
4月12日