野川在住・子育て中の主婦、小川淳さん(41)が1人で、老朽化した空き家のリフォームを4月から進めている。目指しているのは地域住民らが集えるコミュニティスペースだ。
野川にある空き家に、ジャージを身にまとい草刈や片付けに汗を流す小川さんの姿があった。
小川さんは8歳と10歳の2人の子どもをもつ母親。子育てアドバイザーの資格を持ち、技術をもつ母親らの作品発表の場としてイベント「SUN FESTA」を主催するなど子育て支援に尽力している。「初めての子育ての時、右も左もわからず産後鬱状態になった。ママ友との交流や息抜きの場がすごく大切と実感した」と小川さん。
野川には子連れで集まれる場所が少ないと考えていた小川さんは「ないなら自分で作ってしまおう」と一念発起。空き家を所有する知人に相談し、5年間借り手がつかず老朽化した物件を借り受けた。子どもたちや母親、地元住民らが集い、交流できる場として秋頃の利用開始を目指す。コミュニティスペースには駄菓子屋も併設し、気軽に足を運べる場所にしていくという。
築60年程の空き家は天井や床の傷みが著しく、改修が必要。小川さんは、仕事や子育ての合間を縫って1人で修繕を進めている。屋根にも上り、溜まった土を落とすなど奮闘。空き家周辺に生い茂っていた草は約1カ月かけて刈り終えた。小川さんは「壁の塗り替えや屋根の補修などは1人では限界がある。技術や知識がある方はもちろん、どなたでも興味がある方は協力してもらいたい」と話す。
空き家は「太陽の家」を意味する「ティダズハウス」と名付け、「笑顔あふれる温かい家となるように」と思いを込めた。
連絡は小川さん【メール】chibinandatte@gmail.com
宮前区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>