神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
宮前区版 公開:2018年6月22日 エリアトップへ

かわさき自然調査団 生田緑地保全で大臣表彰 景観、生物 守り続け

社会

公開:2018年6月22日

  • X
  • LINE
  • hatena
里山倶楽部の活動=同法人提供
里山倶楽部の活動=同法人提供

 生田緑地で環境保全活動を行う特定非営利活動法人かわさき自然調査団(三島次郎団長)が先月、「みどりの愛護」功労者国土交通大臣表彰を受けた。全国106団体が受賞した中、市内では唯一。長年にわたる里山景観づくりや生物の生息環境を保全する活動が評価された。

 同表彰は、花と緑の愛護に顕著な功績のあった民間団体を対象に贈られる。緑化推進活動の模範として、29回目の今年は県内6団体が受賞した。

 かわさき自然調査団は、川崎市青少年科学館が1982年に自然系博物館として登録されたことを機に、翌年同館が公募した市民ボランティアが母体になり誕生。以降、科学館と専門家、市民が協働で川崎市全域の自然調査を継続している。このほか、同館が主催する「生田緑地観察会」のガイドを約20年にわたって担当。2003年に法人化を果たし、現在は70人で活動している。

 今回の表彰で評価を受けた生田緑地の自然保全活動が始まったのは04年。それまで調査や観察会が中心だったが、自然に手をつける活動を行うため「水田ビオトープ班」を新設。ゲンジボタルが生息する谷戸の休耕田を田んぼに再生し、里山らしい景観と在来の水辺の生物の生息環境を保全する活動を開始した。

 翌年からは、小学生を対象にした身近な自然の体験学習の場「里山の自然学校」や、市と協働でホタルの観賞マナーの向上を図る「ホタルの国」を継続。緑地の植生管理を市民が楽しみながら参加できる場としてつくられた「里山倶楽部」では、子育て世代の親子が一緒にコナラ林を育てるなど、老齢化の進む雑木林の皆伐更新を実現している。

 水田ビオトープ班の班長で、法人設立や保全活動をけん引してきた岩田臣生さん(70)=人物風土記で紹介=は「純粋に活動に注目してもらえたことが嬉しい。今後も生物が生き続けられる環境をつくりたい」と語る。

 同法人を今回の表彰に推薦した生田緑地整備事務所の磯部由喜子所長は「長年の保全活動に感謝している。今後も協働の取り組みを一緒に推進したい」と話していた。

宮前区版のトップニュース最新6

使いやすく大幅増補

川崎市

使いやすく大幅増補

おくやみガイドブック

4月19日

「川崎の町名」改訂版発行

日本地名研究所

「川崎の町名」改訂版発行

新たな「由来」などを反映

4月19日

菅生に大型リユース拠点

菅生に大型リユース拠点

官民連携でごみ削減へ

4月12日

仲間と歌いつなぐエール

能登半島地震復興ソング

仲間と歌いつなぐエール

市長や市議も「個人」で参加

4月12日

市民の「誇り」向上

市民の「誇り」向上

都市イメージ調査

4月5日

女性管理職は過去最高

川崎市

女性管理職は過去最高

職員2024年度人事

4月5日

永代供養・合祀墓は4万円から

納骨にお困りの方「眞宗寺」の永代供養墓は後々の費用なし、生前申込・改葬代行

044-965-0965

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月19日0:00更新

  • 4月5日0:00更新

  • 3月22日0:00更新

宮前区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

宮前区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月19日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook