有馬小学校を拠点に活動している川崎有馬ハンドボールクラブ(猪又紀之総監督)が6月17日、神奈川県少年少女ハンドボール大会で優勝を果たし、関東大会と全国大会の出場の切符を手にした。クラブ創設から10年で初の快挙。監督夫妻が二人三脚で注いできた「愛情」が全国への道を切り拓いた。
川崎有馬ハンドボールクラブは2008年に有馬小学校のクラブ活動から誕生した地域クラブ。創設から現在までクラブの中心となって運営してきたのは、猪又紀之さん(46)と洋(ひろみ)さん(47)の夫妻だ。
洋さんは有馬中、紀之さんは西中原中の出身で、2人は中学校、高校でハンドボール部に所属。ハンドボールが縁となり結婚した。
クラブを立ち上げた10年前、小学校は問題を起こす児童も多く、荒れた環境だった。そこで2人は、地域の子どもたちに家族として愛情を注いできた。クラブ内ではメンバーを「ファミリー」と表現。洋さんは「監督が父で私が母。チームは大切な家族。強いだけじゃダメ。元気なあいさつなど生活面も大事」と話す。
これまで県大会では2位が4度あるが、優勝経験はなし。6月の県大会は川崎対決を逆転で制し、悲願の初優勝を飾った。紀之さんは「うちにはずば抜けたスーパープレイヤーはいない。スローガンに掲げている『全員ハンド』で戦った。保護者の熱心な声援に応え、諦めないで勝利できた」と喜びを語った。
クラブは7月21日・22日の関東大会(小田原)、8月2日〜6日の全国大会(京都)に臨む。キャプテンの肥後元輝君(6年)は「目標は優勝。声を出して盛り上げたい」と意気込む。紀之さんは「緊張しないでチームらしさが発揮できるようサポートしたい」と話した。
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