第13回フォトコンテストで審査委員長特別賞を授賞した 中川 芳夫さん 菅生在住歴36年 70歳
埼玉から「みやまえ愛」
○…グランプリにあたる審査委員長特別賞の受賞作『豆を撒く』は、菅生神社の節分のワンシーンを切り取った作品。迫力を表現すべく、福を求めて伸びる腕を見事にとらえた、狙い通りの一枚だ。受賞の感想を求められ「まぐれですよ。信じられません」と頭をかく。実はグランプリは2回目の実力者。だが、5年前に挑戦した初めてのコンテストでは入賞すら逃した。その時の展示会で感銘を受けた。どの作品も「みやまえ愛」にあふれていたという。
○…36年間、菅生に住み続けていたが、一昨年に埼玉県比企郡小川町に引っ越した。実家が近いということもあり、その後も宮前区内で写真を撮り続けている。「これといった観光スポットは特にないが、自然や昔ながらの文化が残り、人々の表情が良い。田舎とも違う、都会とも違う」と宮前区が持つ魅力を語る。
○…カメラを初めて手にしたのは幼稚園の頃。玩具のカメラだった。本格的に始めたのは就職後の二十歳のころから。当時のカメラは二眼でモノクロ。ツーリング先の風景を撮影するのが主だった。バイクも大好き。一昨年、歳のため引退したが、これまで20台以上の愛馬にまたがってきた。職業は電機の技術者。現役時代は回路の設計などに携わってきた。機械いじりが好きで、秋葉原で部品を買って造ったオリジナルの実験道具が孫のおもちゃになることも。無線にも凝っており、アマチュア1級、プロ4級の有資格者だ。
○…絵を描くことも好きで、かつては漫画家を志した時期もあった。この絵の才能が写真に活きているのだろう。現在の愛機はニコンのD800。日帰りだが関東圏をめぐり、祭りの風景などを撮っている。「写真は生きがいの1つ。次は宮前区の雪景色を撮りたいな」
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4月19日
4月12日