区内の市民活動団体「宮前ガーデニング倶楽部」が設立から20周年を迎える。宮崎の「コミュニティガーデン」で4月20日、記念の集いを開き、会員や関係者たちが親交を深めた。
「ガーデニングは出会いの場をつくるための道具」を趣旨に活動する宮前ガーデニング倶楽部。
高津区から分区した宮前区は区民主体で「区づくりプラン」を策定しており、そのガーデン区構想を実現するため活動を開始した。当時は開発で緑が減り、住民のコミュニケーションが十分ではないという背景もあった。
宮前平駅から市民館に向かう坂にあるポケットパークが発祥の地だ。「タバコのポイ捨て場になっている場所をきれいにしよう」と花を植えたのが1998年12月のこと。翌年5月に宮前ガーデニング倶楽部が発足した。
現在の会員数は40人。宮崎台駅前、矢上川、宮前平駅前、宮前市民広場、区役所など区内6カ所の花壇を管理するほか、多摩区の生田ゴルフ場の手入れも行っている。
区まちづくり協議会の関係者は同会の活動に対し「宮前区内の市民活動の先駆者」と評価する。
昨年4月から2代目の代表を務める河井明子さん(61)=人物風土記で紹介=は、20日の記念の集いで「これからも協働の輪を大切に活動していきたい。30年、40年と続けるためにも、若い人たちに力を引き継いでいきたい」と述べた。
初代の代表偲ぶ
同会の設立から尽力してきた初代代表の石川和子さんが昨年9月に死去。参加者が石川さんを偲ぶ場面もあった。唯一の設立メンバーで会計を務める細谷章子(あやこ)さん(70)は「石川さんがつくった基礎は受け継がれて残っている」と会場の参加者に語り掛けた。
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