2月20日に開かれた大山街道フェスタの舞台のひとつとして賑わった大山街道ふるさと館館長 細田 俊介さん 麻生区在住 61歳
街道の魅力、子どもたちにも
○…昨年4月から8代目の館長を務めている。就任一年目を振り返り「常設展や年2回の企画展も含めて来館者が増えていると感じます」。街道に関わる歴史や文化活動を地域と共有できる拠点として「街道周辺はもちろん、高津区全体の発展の一助になれば」と笑顔で話す。展示活動以外にも高津区民祭、街道フェスタへの参加・協力のほか、各種文化団体との連携など、地域との交流も積極的に図っている。
○…歴史や民俗学に関する資料が数多く展示してあるため、来館者は年配者が中心だが「未来を担う子どもたちにもっと来てもらえるような工夫をしたい」。昨年度に特別企画事業のひとつとして「こども大山街道探険クラブ」が発足。毎月1回、区内の小学3、4年生が同館に集まって、昔の遊びや街道の探訪を行い好評だという。
○…昭和24年、長野県生まれ。国鉄職員だった父親は転勤が多く「3年に1回ペースで引っ越していた」。長野県から静岡県、愛知県と移り住み、小中学校で計3回の転校を経験した。「仲良くなった友達と別れるのは寂しかったが、新しい環境にすぐに馴染めるようにもなって、各地の美味しい食べ物や方言も知りましたね」と振り返る。武蔵大学入学を機に愛知県から上京。卒業後は川崎市役所に就職した。教育委員会の中で施設整備や生涯学習、学校教育に従事し、昨年3月に定年退職後、これまでの経験を活かすため(財)川崎市生涯学習財団へ。同館の館長に就任し現在に至る。
○…趣味は読書とアナログレコードの収集で、「音の迫力がCDと全く違う」というレコードはジャズが中心。最近、新しいレコードクリーナーを購入したそうで、休日にせっせと磨くのが至福の時だとか。「高津区は歴史と自然、商業が融合した街。今後も歴史と教育文化を発信する施設として、より多くの方々に利用してもらいたい」。夫人、長男、長女との4人家族。
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4月26日