すくらむ21ホール 天井改良工事前倒しに 工期は7月頃までの見通し
東日本大震災の影響で、川崎市男女共同参画センター(すくらむ21)のホール天井などに被害が出ていることから、市は7月頃までを目途に改良工事を行うことを明らかにした。今年度末に予定されていた老朽化によるホール天井改修工事を前倒しする形で進められる。
同施設の改良工事は現在、市が工事業者の入札に向けた設計をしている段階で、入札は早くても5月末頃になる予定。決定次第工事期間などの詳細が明らかになる。建築資材が手に入りにくい状況にあることから、工事期間が長引く可能性もあるという。
安全性を考慮し利用中止に
ホールは地震の影響により天井材が剥落するなどの被害が出ていた。市によれば、すくらむ21の指定管理者からホールに関する第一報を受けたのは地震当日の3月11日午後5時頃。施設点検の後、剥落箇所が見つかったことが市の男女共同参画室に伝えられた。市まちづくり局と工事業者で損傷箇所を目視で確認したところ、天井ボードの剥落のみで躯体や支柱等の被害はなかったが、安全性を最優先し利用を中止。協議の結果、今年度の予算で予定していた改修工事を前倒しすることを決めたという。「損傷箇所のみ補修をして一時的にしのぐ方法もあったが、今後の余震の可能性なども踏まえ、最善の策を講じた」と市市民・こども局人権・男女共同参画室の飯塚豊さんは話す。
改修工事は壁と天井の間の剥落部の補修を含め、吊り天井の支柱の補強などが行われる予定。
工事に伴い7月頃までのホール利用予約者はキャンセル扱いとなる。事務局が電話確認後に処理を行うため来館する必要はない。キャンセル料も発生しない。前納している人に関しては返金されるため、同施設(【電話】044・813・0808)まで連絡を。
ホールは築37年。高津市民館ホールとして長年区民に親しまれてきたが、新市民館の完成に合わせて1999年9月に川崎市男女共同参画センターになった。1999年から2000年にかけてホール改修が行われているが、天井部は対象外だった。
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4月19日