現役消防団を陰から支援 正副消防団長OB会会長 木嶌士郎さんに聞く
市内の元消防団長と副団長らからなり、在団中の経験や実績をもって消防団の支援を行い地域社会に貢献することを目的とする「正副消防団長OB会」は60代から80代後半の有志メンバー32人で構成される。同団体の会長に、区内千年の木嶌士郎さんが今年5月に就任した。現役を退いてもなお消防に尽力するその思いを聞いた。
―消防団との出会いはいつですか?
「人のために尽くせれば、と昭和33年に高津消防団に入団し、48年程の団員生活の中で副団長や団長を経験しました。消防団の活動を通して規律やマナーを学び、輪の大切さを身をもって感じました」
―OB会会長としての意気込みは。
「メンバーは高齢ですが、皆消防に対する思いは強いので、消防団経験者として現役の団員の皆さんを支援できればと思っています」
―全国的に消防団員が減少傾向にあることをどう思われますか。
「昔は1件に1人は団員という時代もありました。消防活動が大変という印象もあるのではないでしょうか。しかし最近は、高津区以北で充足率が高いですね。女性団員も増え、魅力を感じる人が増えてきていると聞きます。支援団体として1人でも多く入ってもらえるよう、陰ながら協力をしていきたいです」
―東日本大震災で現地の消防団員231人が亡くなったそうですね。
「心が痛みました。消防の使命として命をかけて行動していたのでは。行政や関係機関が震災の教訓を活かして、防災力が向上することを願っています」
―OBの果たす役割とは何だと思いますか。
「消防への思いは(現役の団員と)一緒。理解もある。OBも活躍できる人材が多く地域を知り尽くしているので、消防活動の際に携わる人たちが私たちの存在を後ろ楯と感じてくれたら嬉しいです」
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3月29日