高津区地域教育会議 橘からスタートし20年 活動に新たな広がりも
地域の教育力向上や子育て、生涯学習の充実を目的に活動する高津区地域教育会議(金俊一郎議長)が第10期(1期2年)の節目を迎えた。今期は新たな委員会を立ち上げ、地域防災やコミュニティの重要性をテーマに掲げるなど、活動に新たな広がりをみせている。
地域教育会議は、教育のあり方についての調査・研究のために組織された川崎市教育懇談会で昭和61年、これからの教育を考える住民組織が必要だとして提案された。これを受け、中学校区や行政区を単位とする地域教育会議が組織され、高津区は平成5年7月に全市の行政区で最初の地域教育会議として発足。橘中学校区からスタートし、同10年度には区内5中学校区全てで同会議が活動するようになった。
発足以来、大人の学びの場として教育の専門家を講師に招く「教育を語るつどい」、子どもが主体となって開催する「子ども会議」の運営、5中学校区の生徒会役員によって構成される中学生会議・中学生の声を聴くつどいの3大事業を展開してきた。
10期は48人の委員で運営している。活動の原動力となるこれまでの4委員会に、今年度は「プロジェクト委員会」を新設した。「これまでの子育てや子どもの育ちの観点をより広くとらえ、大人のための生涯学習の視点から地域教育会議の更なる活性化を目指すため」と議長を務めて3期目の金さんは言う。さらに、「東日本大震災の発生で防災と地域コミュニティの持つ力の重要性を改めて考えさせられました。地域教育会議としてこれからどうかかわっていくのかを委員会で探っています。また、子ども会議での声から生まれた区内NPO法人もあるので、今後我々が各団体と地域との橋渡しも行っていければ」と話している。
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4月26日