高津区版 掲載号:2011年9月30日号
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新作オペラ「高野聖」の公演を手がける劇作・演出家 小田 健也さん 久地在住 80歳

もらった力をオペラに

 ○…20年前から構想、オペラ化を熱望していた泉鏡花原作「高野聖」の公演がついに実現。12月の金沢・高岡公演、来年1月の東京公演に向けリハーサルに熱が入る。泉鏡花の出身地、金沢を初演の地に選び、地元合唱団・オーケストラを招くなど演出にこだわった。「言葉で言い表せられない鏡花の世界観はオペラでの表現が良いと思っていた。観客の心に染みる作品にできたら」と意気込む。

 ○…舞台の世界に飛び込んだのは九州大学時代、友人に誘われたのがきっかけで演劇部に入部した。在学中に東京の劇団民芸のオーディションに応募、約1500人の中から選ばれ舞台俳優としてデビュー。演出家としての才能も発揮し、オペラ「夕鶴」は公演数三百回以上を数える代表作だ。中国やヨーロッパなどでの海外公演も成功させ、幻想的な世界表現は各地で人気を博した。「ファンを裏切らないよう一作一作を丁寧につくってきた。支持して頂いた方々のおかげで、自信の持てる舞台をつくることができた」と感謝の意を表す。

 ○…福岡県出身。勉強が好きな少年で、親族が病院を経営していたことから、「普通に医者になると思っていた」と上京はまるで考えていなかったという。大学の演劇部で知り合った妻と上京し、夫婦二人三脚で歩んできた。外出や旅行、孫娘と遊ぶ時間はいつも夫婦一緒、「保証も無くリスクの多い世界。電車賃も無かった頃から、ここまで続けられたのは妻のおかげ」と優しく微笑む。

 ○…「自然も人も多く、便利で活気のある川崎での生活が好き。文化的な活動もとても盛ん」と50年近くを川崎市で過ごす。3年前からは溝口で朗読教室を開き、約30人の生徒に教えている。「いつ公演を開こうかと生徒と一緒に盛り上がったりしてね」と楽しい毎日を伺わせる。「昔からの仲間や地元の人との交流は力になる。頂いたパワーをオペラに活かしたい」
 

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