被災地の復興支援を継続的に行う、神輿同好会・友粋の会長を務める 平山 政勝さん 諏訪在住 48歳
地道に、風化させないように
○…神輿同好会・友粋は川崎・東京を拠点として神輿を担ぐ団体。東日本大震災で被災した仲間がいたこと、また震災の影響で春から夏にかけ各地の祭が相次いで中止となったことを受け、復興支援のボランティアを行おうと決めた。避難所になった川崎市とどろきアリーナや現地の避難所・仮設住宅で計4回の炊き出しを行ったのに続き、9月には自費でピンバッジを1千個作製した。「負けない」の想いを込め「BE STRONG」の文字をあしらったバッジは1個500円プラス気持ち分。賛同店舗で販売され、売上の一部はボランティア活動の原資となる。
○…3人兄妹の長男で生まれも育ちも諏訪。小学生の頃から父親が自宅近くで起こした企業の業務を手伝った。仕事で多忙の中、「あまり子どもにかまってやれないから」と父親が自宅敷地に5m×3mのプールを作ってくれたことは良い思い出。友達を連れてきてはプールで遊んだ。「あの頃は日焼けで真っ黒だったかな」。中学・高校と道場に通い夢中になった少林寺拳法は3段。友人の兄に「力が余っているなら」と勧められたのがきっかけ。
○…神輿を担ぎ始めたのは就学前。中学生時代に浅草・三社祭等で担ぐうちに魅力に取り付かれた。「初めは度胸試しだった」と振返るが、次第に担ぎ手には「自分の地域を守る」意識があることを知った。他団体の祭に出向き神輿を担いだり、反対に他団体を招いたりといった共助の精神にも共感した。区内9町会・11団体の神輿団体を束ねる睦高津連合会の会長代行も務めている。
○…ボランティア活動に勤しむようになったのは高津青年会議に入会した23歳頃から。「当時、先輩に教わったこと」が活動の糧になっているという。今は次の支援に何をするか考える日々。炊き出しがいいのか、雪かき用のスコップを送るか、など。「震災を風化させないように、小さな事でも地道に続けたい」
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4月19日