高津消防署など 合同訓練で火災対策 虎の門病院分院で
11日9日から始まる2011年の秋の火災予防運動を前に、市民の防災意識の促進と地域の火災対策の強化のため、高津消防署、高津消防団、虎の門病院分院(高津区梶ヶ谷)は先月27日、同分院で合同消防訓練を実施した。
毎年行っている訓練で、今回は消防隊ら約40人を含め、病院職員や見学の市民ら計約300人が参加。午後4時30分から30分間の訓練を行った。
夜間に地震が発生し、2階病室から出火したとの想定で、病院職員が消防署に通報。初期消火活動のほか、患者の逃げ遅れがないよう、ハンカチを使い病室の壁にマークを付けながら避難誘導をするなど、工夫を凝らした訓練を体験した。
消防車8台で駆け付けた消防隊員は、患者らの救出活動にあたり、出火元への一斉放水でこの日の訓練を終了した。多くの見学者は、水を高く吹き上げて消火にあたる隊員たちを見守った。
同署の鈴木富夫署長は「病院の消防用設備は火災が延焼しないよう完備されているが、3月の震災を踏まえ、これからも訓練を重ねてほしい」と参加者に呼びかけた。
東北地方を中心に未曾有の被害が広がった今年3月の東日本大震災では、地震だけでなく、燃料タンクが並ぶ工場などに押し寄せた津波が要因の火災が多く発生した。同院によると、東日本大震災の発生以後、同院職員の間で、災害時の火災などに備えた訓練実施への意識がさらに高まったという。
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