事業者と市民団体 「協働」で広がる活動を紹介 展示会・意見交流会を開催
川崎市では、企業や市民団体などが協働で社会や環境に貢献する活動が盛んになっている。これを受け市は、協働活動の取組みを紹介する展示会と活動者の生の声が聞ける意見交流会を開催する。両者が手を組む事業を紹介することで、活動の普及を促す。
意見交流会では、市内で活動を行っている3組の協働事例が紹介される。活動内容を発表するのは、【1】川崎フロンターレとかわさき市民共同おひさまプロジェクト【2】富士通株式会社川崎工場と市内農家【3】川崎信用金庫・モトスミブレーメン通り商店街・井田みすぎ子ども会と神奈川子ども未来ファンド--の3組。
市民団体おひさまプロジェクトは、募金や補助制度を活用し、2010年に川崎フロンターレの施設に太陽熱温水器を寄贈した。川崎フロンターレは、この太陽熱温水器を使用し地球環境に与える影響のデータ計測を行い、実効性をPRするなど相互で協力をしている。同プロジェクトのリーダーの岩本孝子さんは「太陽光発電は認知されているが、温水器はまだまだ普及していない。川崎市での知名度とエコ活動に積極的なフロンターレと協働することで、エコに対する取組みの活性化につながれば」と期待を寄せる。
市内の農家と協働する富士通株式会社川崎工場は、社員食堂で出た生ごみを堆肥として農家に提供し、そこで採れた作物をメニューとして出すなどの連携を行っている。
川崎信用金庫やモトスミブレーメン通り商店街、井田みすぎ子ども会は、悩みを抱える子どもたちや若者に居場所を提供する神奈川子ども未来ファンドに寄付を行っている。バザーやフリーマーケットなどで得た収益金を寄付している同子ども会の竹井斎さんは「子どもたちが率先してバザーをしたり、寄付をしたりすることで社会貢献の意識を学べている」と活動の重要性を訴える。
展示会や交流会は、川崎市の地球温暖化防止活動を推進しようと昨年高津市民館に開設した「CCかわさき交流コーナー」で行われる。同コーナーでは「市民と企業や行政などが協働で取り組んでいる活動が盛んに行われており、発表の機会を作りたかった。大勢の市民に知っていただきたい」としている。
展示会は今月29日(水)まで、意見交流会は今月21日(火)10時から12時まで。交流会の会場は高津市民館第5会議室(定員50人)。申し込み・問い合わせは同コーナー(【電話】044・813・1313)へ。
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3月29日