小川くにこ県議にインタビュー 連載131回 くにこの県庁見聞録 被災地のガレキ 編集・制作/政策科学総合研究所
(司会)黒岩県知事が被災地のガレキを受け入れたいと昨年末に発表してから、批判がすごいようですね。
(くにこ)エエ、知事との対話の広場を自民党県議団は多数傍聴したんです。知事には発言責任があるとは言え、反対意見がすごかったです。
(司会)傍聴はくにこさんが声がけされたんですよね。
(くにこ)はい、県知事のガレキに対する姿勢を確認する質問を2月の代表質問に入れるべきと私は考えているんですね。そこで対話の広場での知事側の説明内容や対応状況、参加者の方々の反応を把握するべきだと判断し、議員の参加をお願いしたんです。被災地のガレキ受け入れを川崎市長が早々に発言し、大きな批判を浴びた経緯がありますからね。それに、県は東京都と違ってゴミの中間処理施設、すなわち焼却場を所有していませんから、中間処理は市町にお願いしなければならないんですよ。県は横須賀市の芦名に最終処分場を所有していますから、そこで可燃性ガレキを焼却処理したものを埋めるという事なんですね。対話の広場では県側の考え方や、反対意見を、おおよそ把握できたと思います。被災地のガレキ受け入れは、議会として難しい判断を迫られる案件だと感じてます。
(司会)対話の広場に出席して、どう感じましたか?
(くにこ)最終処分場や焼却場を建設する場合、必要性は承知していても、近隣に住む方々は、アスベストや他の危険物に対しての安全性が十分に守られるのかどうか、と心配する。これは当然ですよね。近隣住民でなくても心配な事ですよ。健康被害を万全な体制で防がなくてはいけません。これまで多くの公害が発生して、多くの健康被害を受けた方々がいる歴史を見れば、対話の広場での反対意見には、うなずけるものが多かったですよ。よく勉強されているなとも感じました。でも被災地・岩手県の担当職員の方の悲痛な声を聞いて、日本国民として何とか協力してあげられないのか、という強い思いも同時に持ちました。非常に困難な案件ですが、反対する方々のお気持ちに十分配慮し、安全確保策をしっかりと担保できるのかどうかを調査して、自民党県議団としての意見の集約をしなければなりません。
(司会)大変ですが、慎重な判断をお願いしますね。
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4月19日