久末のまつり実行委 こいのぼりで絆育む 不足解消し、伝統継承
子どもの日の伝統を守ることで、地域の絆を深めたい―。久末ふるさと親子まつり実行委員会は毎年5月、子どもたちの健やかな成長を願い、久末小学校でこいのぼりを揚げ続けている。地域住民の協力に支えられ、掲揚の伝統を守り続けているが、近年、寄贈されるこいのぼりが少なく、同委員会は家庭に眠るこいのぼりの提供を広く呼び掛けている。
同委員会が毎年揚げるこいのぼりは約100匹に上る。今年は「4月末から5月5日(土)の子どもの日まで」のほか、5月19日(土)の久末小学校の運動会、9月の川崎めぐみ幼稚園の運動会などで青空高く掲げる。
同委の佐々木良一会長は「こいのぼりの下で運動会をやるのが皆に喜ばれている」と笑う。最大で7メートルにもなるこいのぼりが悠然と泳ぐ姿に、多くの子どもが笑顔を見せるという。
掲揚、降納の作業には毎年「地域の子どもも手伝いに来てくれる」。大人と子どもが声を掛け合いながら、連帯感を深めるイベントとして定着している。
伝統の風化防ぎたい
子どもの健全な成長を祈り、空高く掲げるこいのぼり。毎年5月に各地で見られる風物詩だが「最近、こいのぼりを新しく買う家庭が少なくなった」と佐々木会長。「家に眠っているこいのぼりがありましたら、大空の下で泳がせてみませんか」。文化を重んじる心を胸に、伝統の継承に熱意を燃やす。
大きさ、種類を問わず募集。古びたこいのぼりは修繕して空に泳がせる。提供する場合は、4月29日(日)までに久末小学校(〒213―0026 川崎市高津区久末647)あてに郵送。掲揚後、同委は空を泳ぐこいのぼりの全体写真とともにお礼状を同封し、提供者全員に送るとしている。
問い合わせは、同委事務局(【電話】044・777・9414)まで。
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4月26日