4月4日、第42代高津青年会議理事長に就任した 飯島束(つかさ)さん 下作延在住 39歳
仲間との結束が地域の力
○…多摩川の美化・清掃や花火大会の警備など、区内でさまざまなボランティア活動を展開する高津青年会議の理事長に就任した。今年で創設44年目の同会議。「長い伝統のある青年会議の理事長として、大きな責任を感じる」。20代から40歳までの会員12人が所属する同会議の新たなリーダーが、就任後の心境を語る。
○…知人の紹介で入会してから8年。毎年開催している高津区民祭の財務やパンフレット製作などの広報に尽力した。しかし昨年、東日本大震災発生後、安全面への配慮から区民祭が中止になった。「残念。でも、やむを得なかった」。声に悔しさを滲ませる。今後の区民祭では「できることを一生懸命にやっていきたい」と言葉に力を込めた。このほか「新たに地域貢献できることを考えよう」と、メンバーとの協議の結果、原発事故の区民への影響を憂慮し、区内各所での放射線量の測定実施を決定。高い数値を示す場所があれば区への報告も検討するなど、今月から新たな試みに挑戦している。
○…生まれも育ちも高津区。大学、専門学校で建築学を学び、都内のゼネコンに入社した。現場監督などで4年間、多忙な日々を送った。始発電車で出社し、午後11時まで業務が続くこともしばしば。「大変な仕事だったな」と振り返る一方、「人1人の持ち時間は1日24時間。でも皆で協力すれば、24時間分以上の仕事ができる」。事業成功のため、仲間と結束する大切さが身に染みた。「かなり苦労はあったけど、無駄ではなかった」と笑顔を見せる。
○…現在は一級建築士として腕を振るう2児のパパだ。司馬遼太郎などの小説を愛する読書家でもあり「歴史小説は人生の教訓になる」と微笑む。今後の課題は青年会議メンバーの増強。「地域との絆が深まり、一生ものの仲間ができるかもしれない。是非入会を」。区と青年会議の発展に、意欲を燃やし続けている。
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