区民祭 今年から再開 参加団体を募集中
高津区の夏の大イベント「高津区民祭」が今年7月、2年ぶりに復活する。昨年、震災の影響などで中止を余儀なくされたが、今年は盛大に開催しようと区民祭実行委員会は現在、広く参加を呼び掛けている。同実行委の瀧村治雄委員長は「区民祭を通じ、さらに絆を深めてほしい」と話している。
区民祭は今年で39回目を迎える。7月29日(日)午後1時半、大山街道ふるさと館内で行われる開会式で幕を開け、大山街道上で毎年恒例の交通安全パレード、御神輿渡御、万灯行列を実施。高津スポーツセンターから二子新地駅前を通り、栄橋交差点まで、約1・5キロを練り歩く。同7時半まで、大山街道を中心に多くの露店が沿道を埋め、祭りを彩る。
実行委員会によると、前回の区民祭には約50団体が参加。区内外から約20万人が集まり、大きな盛り上がりを見せた。「区民祭は高津の歴史ある夏の大イベント。民間と行政が一体となって行うイベントとして最大級ではないか」と瀧村委員長。今年も多くの団体とともに盛大な区民祭を実現しようと、現在、参加希望団体を募っている。
伝統の継続に熱意
同実行委員会によると、区民祭は毎年夏に開催する一大イベントとして、長年区民に親しまれている。これまでは、ボランティア団体「高津青年会議」を中心に運営し、長年に渡り、多くの区民が交流を深め合う伝統のイベントとして定着していた。
しかし近年、同会議メンバーの減少で人手不足が深刻化。さらに東日本大震災以後、断続的に発生した余震の影響で、安全面への配慮から、昨年の区民祭は断念を余儀なくされた。伝統行事の中止には、当時、多くの反対の声が上がった。「そのときの運営委員会の中心だった吉崎隆男さんは、大変な思いで中止を決めた。苦渋の決断だった」(瀧村委員長)という。
今年からは新たに区民祭実行委員会を結成し、青年会議と協力して祭りを開催する。瀧村委員長は「オールジャパンではないが、『オール区民』という意識でやりたい」と瀧村委員長。「皆の力でこれだけ大きな祭りを開けることに誇りを持ってほしい。区民祭を通じて、参加者の輪ができ、互助精神が生まれてくると思う。今まで以上に郷土愛を持ってもらえたら有り難い」と語る。
区民祭実行委員会の飯島悠光事務局長は「参加する方々には(新たな区民祭として)ゼロからのスタートという覚悟を持って参加してほしい。今後、どの団体が中心に運営しても同じような区民祭ができるような体制づくりを進めたい」と話した。
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3月29日